長らく何のご連絡もせず申し訳ありませんでした。
ちょうどサイトそのものの更新が停止してから1年となりますので、改めまして現在の状況、および更新停止の理由、今後の活動予定等についてお知らせします。
1.連載「i(アイ)」については、執筆継続中です。1月アップを目指しましたが、やはりまだ無理なようです。毎月、月内アップを目指して続けている状態のため、このまましばらく様子を見て、あまりに難しい場合は、少し前のパートから書き直すことになると思います。
2.次回更新はこのキリリク作品からになると思います。映像制作の方で某イベントに参加を決めたため、2月中旬まで執筆に時間が割けない状態ですので、実質の更新は2月末もしくは3月になるかと思います。
ブログをご覧の方やチャットに参加の方は大体ご存知のことと思いますが、更新停止の直接的原因は、2010年11月の、実父の他界です。
死そのものに打撃を受けた、というよりも、それにまつわる雑事と仕事がらみで、「誰もが自分を優先しろと迫ってくるのに、自分は1人しかいない」という状況に陥り、精神的にバランスが全くとれなくなってしまいました。子供が自分しかいなかった、親族から自分たち家族だけ離れて生活していた、等々、仕方ない部分が多いですが、いかに強くあろうとしてきた自分でも、背負いきれない量に膨れ上がってしまいました。
執筆どころか、何ひとつできなくなってしまい、このままだと本気で精神疾患に陥ってしまうかもしれない、と焦っていた時、奇跡的に出会えたのが、今取り組んでいる「映像制作」という新しい創作でした。
全く関わったことのないジャンルは、毎日が「昨日知らなかったことを今日は理解できる」の連続。技術的にはつたないなりにも、昨日は表せなかったことが、今日は表すことができる。これは、執筆できなくなり、「表現したいのに表現できない」というフラストレーションで壊れかけていた自分にとって、最大の救いとなりました。
父の死後、親族との間で、その遺骨の扱いをめぐって、長期にわたるトラブルが発生しました。
詳しく書くのも面倒になるような、実に「どうでもいい話」です。その過程で、母も自分も、ボコボコに傷つけられました。自分たちの正統性を主張するために、親族が取った方法が「相手を否定し傷つけること」だった訳です。実にあほらしいです。
結局、彼らの主張の根幹はただのメンツ、プライドであり、本来あるべき死者への配慮や父の生きてきた人生の中身、残された母の想いについては、なんにも考えていないことがわかりました。
昨年11月、1周忌を迎えたことで、一応はそのトラブルも収まりましたが、元々苦手としていた「価値観の押し付け」「慣習の押し付け」「メンツやプライドの主張」が、ますます苦手になりました。
で、執筆です。
現在執筆中のパートは、優也が主人公です。彼は、自分とは価値観が真逆なキャラの1人です。真逆なキャラというのは魅力的な存在でもあるのですが、冷静に観察し、その面白みをうまく捉えないといけない、そうするのに自分と似たキャラより余計パワーが必要となるキャラでもあります。
ずっと連載の続きが書けなかった理由は、作者自らが、執筆中のパート(=世間の常識・慣習・メンツといったものが中心となるパート)に対して、強大な拒否感を持ってしまっている状態だったから、です。その根幹に、継続中の親族との確執があったため、執筆停止理由の説明も苦痛な状態になってしまいました。
なまじ、書こうとしてあがいていたために、更新停止・連載中止等の宣言もできず、かといっていつになれば書き上げられる状態まで回復できるかもわからないために、ずるずると今日まで来てしまいました。
が、単にそれだけでなく、親族の暴言を思い出させるもの全部から「逃げていた」んだと思います。
病気・事故を心配されてはいけないと思い、定例チャットとブログでの生存報告だけは欠かさないようにしてきましたが、逆にそれが「そういうことはできるし動画も作れてるのに執筆はできないのか」と読者さんを怒らせる結果にもなっているかもしれません。
年も明けて、母の状態も落ち着きましたし、親族も1周忌以降何も言ってこなくなりましたので、やっと少しは執筆中のパートを客観的にとらえられるようになってきました。
が、正直、今でも執筆中のパートはきついです。
連載中の、しかもパートの途中だから、という理由から、連載再開にこだわってこれまで執筆をちまちまと続けてきましたが、これにこだわっていると、ますます更新が遅れていくことになりそうです。
なので、ここは一度連載を離れ、別のものを書こうと思っています。
幸いなことに、以前、なかなかいい設定が思い浮かばずお応えできずにいたキリ番リクエスト作品が、ようやく書きたい内容がかたまり、キャラにも感情移入できるようになりましたので、これを書き上げることを優先しようと思います。
連載に関しては、もう少しあがいてみますが、どうしても苦しいようなら、既にアップ済みのパートをいったん削除し、現在のパートの後に来る筈だった蓮のパートを先に執筆しようと思います。(小説の時間の中では、ほぼ平行して起きている出来事なので、どちらを先にしても大勢に影響はないと思います)
甚だ情けない話ではありますが、読者さんからメールや掲示板でご連絡いただいたことで、やっと「こういう方針で行く」と決断することができ、経緯も含めてきちんとお伝えすることができました。
ご連絡いただいた方々には感謝いたします。
動画制作をするようになって、文字での表現と映像での表現、それぞれの良さと難しさを実感できるようになったのは、大きな収穫です。
趣味が増えてしまった分、今後も以前のような頻度では更新できないと思いますが、よろしくお願いします。 |